単数形でも複数形でもOK!
単数か複数か大きな問題ですけど、どちらでも良い場合がもあるので、少しびっくりです。
数量詞句では、修飾されている名詞が生格になってしまうため主語とは認められず、述語が一致する対象がなくなると考えられるので、過去形や形容詞なら中性形、非過去なら3人称単数形という最も中立的な形になる。
例文
Прошло сто лет.
百年が過ぎた。(中性形)
Арестовано десять японцев.
十人の日本人が逮捕された。(中性形)
На поле работает два трактора.
畑で2台のトラクターが作業している。(3人称単数形)
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しかし、内容から考えて複数の人や物が主語なのだから、複数形として考えることもできます。
例文
Пришли сто студентов.
百人の学生がやってきた。(複数形)
Пришли два мальчика.
二人の少年がやってきた。(複数形)
У нас работают пять мужчин.
うちでは5人の男性が働いている。(3人称複数形)
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тысяча(1,000)以上の大きな数詞を用いた数量詞句が主語の場合、数詞自体も主語として機能し、最大で三パターンが可能となる。
例文
Миллион россиян посетило / посетили / посетил / Америку.
百万人のロシア国民がアメリカを訪れた。
参考文献
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