ロシア縦断紀行(第10課)
11/4放送の第10課では、時間の長さを表す[名詞の対格]の使い方を学びます。
Какое-то время Львов был частью Австрии.
ある時期、リヴィウはオーストリアの一部だった。
Какое-то время は主格と同じ形をしていますが、対格です。
名詞の対格で(前置詞無しで)一定の時間の長さを表します。
例文で確認しましょう。
Она всю ночь читала детекти́в. 彼女は一晩中推理小説を読んでいた。
Во льво́ве и около него три́дцать лет жил сын Мо́царта. リヴィウとその周辺にはモーツァルトの息子が30年間住んでいた。
それ以外の例文を下記のNHK出版の参考書『これならわかるロシア語文法』で拾ってみましょう。
Я жил в Москве два года. 私はモスクワに2年間住んでいました。
Он сидел там пять часов. 彼はそこに5時間座っていた。
Подождите одну минуту. 1分間(ちょっと)待ってください。
Я не спал всю ночь. 私は一晩中眠れなかった。
Она работала целый день. 彼女は一日中働いていた。
これとよく似ているですが、時間の長さを表す別の用法もあります。
それは、[за+対格]で、完了体動詞とともに用いて、完了する時間の長さを表します。
За сколько времени она приготовила обед? 彼女はどのくらいの時間で昼食を作ってしまったのか?
За десять минут. 10分間です。
単に時間が長いのであれば、долго という単語も使えます。
Как долго вы жили там? あなたはあそこにどれくらいの間住んだのですか?
долго「長い間」 、 「давно」長い間 の違いについて
долгоは単に時間が長いことを示すが、давноは行為が現在まで続いていることを示す。
Я вчера долго работал. 私は昨日長時間働いた。
Я здесь давно работаю. 私はここで長いこと働いている。
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「ロシア縦断紀行(NHK応用編) 」カテゴリの記事
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Здравствуйте!
Тадасиと申します。
Очень приятно.
僕は独学でロシア語を学んでいます。ラジオ講座を使ってコツコツ勉強しています。にほんブログ村でこちらのブログを見つけたので、お邪魔しました。僕も鳥山先生の講座を聴いています。エカテリーナさん、セルゲイさんの発音が聴き取りやすいので、楽しく学んでいます。
слово за словоのコーナーは単語帳の単語を聴き取るのがやっとです。ロシア語の聴き取りはどのくらいできますか?
投稿: Тадаси | 2016年11月 5日 (土) 18時57分
Тадасиさん、はじめまして!
当ブログ、できて3週間ですが、さっそく気づいてくださりありがとうございます。
Тадасиさんも、独学、そして、NHKで学んでるんですね。
私も似たような者です。ただ、一週間に一度のロシア語サークルの集まりもあります。片田舎では珍しいことだと思い、幸いです。
実は、聴き取りが一番苦手です。文法ですと、少しずつ自分のペースでやってられますが、聴き取りは相手のペースなので難しいです。早くしゃべられるとよくわかりません。かといってこれといった対策もなさそうですし、少しずつ慣れていくしかないのですかね?
これからもお互いにがんばっていきましょう!
投稿: ハシム | 2016年11月 5日 (土) 20時19分