反転語その3 こわい・こわがらせる
最近、なぜか、反転語にはまってます。
A(主格)+боя́ться +B(生格) AはBをこわがる。
B(主格)+страши́ть+A(対格) BはAをこわがらせる。
Ива́н боя́лся наказа́ния.
イヴァンは罰せられるのがこわかった。
Наказа́ние страши́ло Ива́на.
罰はイヴァンをこわがらせた。(罰せられるのではないかと思い、イヴァンは怖かった)
(上の例文のような表現は日本語としてはなじみにくいが、ロシア語ではよくある。意訳する必要あり)
例えば、
Эта мысль страши́т меня́.
この思いは私をこわがらせる。(そのことを考えただけでもぞっとする。)
一番有名なのが、コレでしょうね。
A(主格)+люби́ть+B(対格) AはBが好きだ。
B(主格)+нра́виться+A(与格) BはAに好かれている。
Все лю́бят Ива́на. みんなはイヴァンが好きだ。
Ива́н нра́вится всем. イヴァンはみんなに好かれている。
ロシア語学習の最初期に習うこの表現も反転語のひとつでした。
このように、既知のことを文法的に整理していくのも、意義あることだと思います。
(参考文献)『現代ロシア語文法 中・上級編』 城田俊・八島雅彦
この本はこれまでにもよく登場しました。私の基本書のひとつです。
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