ロシア縦断紀行(第29課)
20世紀ロシアの作曲家シュニトケはヴォルガ川流域サラトフの対岸にあるエンゲリスという町で生まれました。父はユダヤ系ドイツ人、母はヴォルガ・ドイツ人です。自分の出自に呼応するかのように、彼は多様式主義(полистили́зм)という手法で作曲しました。彼の音楽は、ベートーベンやチャイコフスキー、行進曲、ジャズなど多様な素材から成り立っているとのことです。
NHKラジオ・ロシア語講座応用編(2017年1月26日放送)の学習まとめです。
не раз 一回ならず、何度も
Я не раз слы́шал о японской мето́дике воспита́ния.
私は一度ならず日本式の養育方法について聞いたことがある。
ни ра́зу не 一度も~しない
Я ни ра́зу не слы́шал о японской мето́дике воспита́ния.
私は一度も日本式の養育方法について聞いたことがない。
ула́вливать / улови́ть 感じ取る、知覚する
так и не 結局~しない
Я не раз ула́вливал знако́мый моти́в , но так и не вспо́мнил , где я его слы́шал.
私は知っている旋律を一度ならず聞き取ったけれど、どこでそれを聞いたか結局思いだせなかった。
дать почита́ть (本などを)貸す
Он дал мне почита́ть кни́гу.
彼は私に本を貸してくれた。
на са́мом де́ле 実際には、本当のところ
целико́м まるごと
переписа́ть всю кни́гу целико́м
本全部をまるごと書き写す
окружа́ть / окружи́ть 取り囲む
Сло́жная действи́тельность окружа́ла жизнь э́того компози́тора.
複雑な現実がこの作曲家の人生を取り巻いていた。
окружа́ющая среда́ 自然環境
вынужда́ть / вы́нудить しいる、強制する、余儀なくさせる
Я вы́нужден пойти.
私は否応なく出かけなければならない
овладева́ть / овладе́ть +造格 ~を占領する、習得(マスター)する
овладе́ние 占領、習得(マスター)
владе́ть +造格 ~を領有している、マスターしている
владе́ние 所有、自在に使いこなせること
« チェーホフの名言(1) | トップページ | ロシア縦断紀行(第30課) »
「ロシア縦断紀行(NHK応用編) 」カテゴリの記事
- ロシア縦断紀行(第48課)(2017.03.31)
- ロシア縦断紀行(第47課)(2017.03.30)
- ロシア縦断紀行(第46課)(2017.03.24)
- ロシア縦断紀行(第45課)(2017.03.23)
- ロシア縦断紀行(第44課)(2017.03.17)
Здравствуйте ハシムさん!
今回の講座ではни разу неの表現がでてきました。僕の使っているテキストでは ни について説明があり、1つもないという意味の強調をあらわし、 ниの後に続くのが目的語のときには生格になります。
На экзамене она сделала ни одной ошибки.
また、
Я ни разу не посещала этот город.
Я не раз посещала этот город.
このような例文で「一度もない」、「一度ならず、何度も」がしめされ、さらに「~も~もない」という表現として
У него нет ни отца, ни матери.
があります。
僕が学んだことが結構でてくるので、鳥山先生は止められません。
ハシムさんはВысоцкийの曲をお聴きになったことありますか?
投稿: Тадаси | 2017年1月26日 (木) 10時09分
Здравствуйте Тадасиさん!
いろいろ教えてくださり、ありがとうございます。
Тадасиさんも文法書で相当勉強されてるんですね。
ロシア語は文法学習がとても大切だと思います。
いちいち理解しながら覚えていかなければ、役に立たない気がします。
私も鳥山先生の講座は欠かさず聴くようにしています。
残念ながら、Высоцкийの曲は聞いたことがありません。
名前だけはよく耳にしていますが。。。。
投稿: ハシム | 2017年1月26日 (木) 19時54分