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2017年6月12日 (月)

人は座る、電池は切れる

ロシア語の動詞は多義的なものも多いように感じます。

こんな動詞があります。

 сади́ться / сесть 

普通は、

「座る」といった意味でよく使いますよね。 

  Он сел у окна́. 
  彼は窓辺に座った。

そのほかにも、「乗り込む」  

  Ему надо сесть в э́тот по́езд. 
  彼はこの列車に乗らなければならない。

太陽などが「沈む」  

  Ле́том со́лнце сади́тся по́здно.
  夏は太陽が沈むのが遅い。

また、сади́ться / сесть за+対格  「取りかかる」

  сади́ться / сесть за кни́гу 
  本を読み始める

以上のような意味で使われます。

でも、これらの意味については少しは関連がありそうで、想像できます。

ところが、

全く別の意味があるのに気づきました。

 сади́ться / сесть 

(電池が)「切れる」といった意味でも使われます。

Батаре́йка бы́стро сади́тся. 電池がすぐになくなる。

Батаре́йка се́ла. 電池が切れた。

不完了体と完了体の違いもよくわかりそうです。

 

「人が座る」と「電池がなくなる」・・・・・同じ単語が使われるのですね。

これは知っておかないと、訳せないですね。

「電池が座っている」、「電池が座った」と訳したら、笑いものですね


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