チェーホフふさぎの虫(第1回)
原題は тоска
тоска は普通、「憂鬱、憂愁」といった感じの意味ですが、
ここでは、「ふさぎの虫」と訳されています。
二葉亭四迷の訳だそうです。
それにしても、ロシア文学の作品は、どれも暗そうな感じがしますね。
19世紀ロシアのイメージは私にとって暗すぎます。
これでは、革命が起こっても当然といった感じさえします。
さて、第1回の内容です。
誰に伝えん、我が悲しみを? Кому повем печаль мою?
辞書に載っていない単語が出てきます。
19世紀の単語なんでしょうかね?
поведети の一人称単数形で повем だとか!
見覚えのない単語ですね。そして、いくら辞書を調べても載っていません。
少し気づいたことがありました。
一人称単数形で ем のついた形は・・・、
食べる есть の一人称単数形 ем を思い出しました。
これと関連するのでしょうかね?
しかし、独学では永遠にこの問題は解決しそうにありませんね。
冒頭のエピグラフでこの単語が出ています。
この先、やっていけるのだろうか?
指小形 と 卑小形
馬 馬(指小形) 馬(卑小形)
лошадь лошадка лошадёнка
ロシア人なら、単語を見た瞬間イメージが湧いてくるのでしょうが、
日本人は少し難しそうです。
命令形を仮定法条件節の代わりに使う
Упади = Если бы упал
御者のイオナは幽霊に似ている
Иона похож на привидение.
主人公の御者イオナは幽霊に似ている。
身も心も哀れな感じの御者イオナは、これからどうなっていくのでしょう?
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