チェーホフふさぎの虫(第3回)
御者イオナは偉そうな軍人をお客として橇に乗せて運びます。
御者の息子が先週死んだことなど気にも留めません。
二通りのотчегоの使い方
副詞 なぜ
接続詞 そういうわけで
この課では副詞として使われる例が登場します。前回は接続詞として出てきましたね。
なんで死んだんだ?
Отчего же он умер?
複数形のみの名詞
почёмки 暗闇
この単語を調べていて、こんな成句を発見
↓
Чужая душа — почёмки. 他人の心は闇
(恐ろしい事件がありますが犯人の心の内を知ることはできません。
どんな闇があったのでしょう?)
接頭辞 при ここでは「少し」の意味
приподнимается 少し腰を上げる
接頭辞 вз ここでは「上へ、急に」といった感じ
взмахивает кнутом 鞭を振り上げる
対象を造格で表現するのが独特で面白い。
御者の身の上話などにお客の軍人さんは興味を示さず話を聴いてくれません。
御者は再び雪の中で客待ちをします。最後の表現が寂しいですね。
湿った雪が再び彼と馬を白く染めてゆく。一時間が過ぎ、もう一時間が過ぎてゆく・・。
Мокрый снег опять красит налебо его и лошадёнку.
Проходит час, другой...
« 旅に出たくなる例文 | トップページ | チェーホフふさぎの虫(第4回) »
コメント