マイナーな動詞
少なくとも基本動詞ではないでしょう。
こんな動詞です。
подхватывать・подхватить 「唱和する」
NHKラジオ講座テキスト10月号の第7課と第8課に出ていました。
カラマーゾフの言葉に対して子どもたちが唱和する場面です。
第7課
Мы вас любим, мы вас любим, — подхватили и все.
「僕らはあなたが好きです。あなたが好きです。」ほかの皆も声を合わせて言った。
第8課
— Вечная память! — подхватили снова мальчики.
永遠に記憶しよう! 少年たちは再びアリョーシャの声に合わせて言った。
上の二つの例では「唱和する」といった意味で使われています。
別の使い方発見
ところが、他の学習書を読んでいるなかで偶然この単語と出くわしました。
全く別の意味です。
подхватывать・подхватить 「(病気に)かかる」
Он подхватил простуду.
彼は風邪をひいた。
これが出てくるのが、『ロシア語表現力トレーニング』NHK出版P.180
(参考文献)
同じ単語が
「声を合わせて言う(唱和する)」と「病気にかかる」という全く別の意味で使われています。
単語の元々の意味から派生したものだと思いますが、覚えにくい単語ですね。
ネイティブなら、とっさにその語感を感じ取れるのでしょうが、今の私にはかなり難しいです。
こういった語彙の蓄積が語学力を伸ばすのだろうと思いますが、なかなか厄介ですね。
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