ロシア語だけの青春教師編2章
教師編第二章のタイトルは「22の不幸を笑わない」です。
本章を読み終えるまでは、その意味が全くわかりませんでした。
貝澤哉(はじめ)さんも黒田さんもミールの講師をするようになります。
優秀な生徒だったため、すぐに生徒から先生になったのです。
先生となってもミール方式で講義をしていくが、笑いの要素を重視されたとか。
笑いながら学習できるにこしたことはないですね。
でも、それは人柄によるので、自然とできるのはさすがですね。
黒田さんは多作で、面白い本が多いというのも
その頃から培ったやり方に関連しているのかもしれません。
ただ、「生徒の発音を笑わない」ということは守っていたそうです。
コレは重要ですね。
本人は一生懸命発音しているつもりなのに、笑われると、さすがに辛いです。
ある生徒さんは、子音の連続の発音が苦手だったようです。
例えば、数字の22 (двадцать два)
その生徒さんは、д とв の間に 母音の оの音がどうしても入ってくるのです。
(実は、私もそんな感じになっていると思います。)
黒田さんはそれを聞くとおかしくて笑いそうになるんですが、
我慢していたとのことです。
これで、やっとここで本章のタイトル「22の笑い」の意味がわかりました。
(参考文献)
『ロシア語だけの青春』の構成
プロローグ:東京の真ん中にロシアがあった
第一部 生徒として
第一章 ヘンな高校生の「入門」
第二章 笑えない笑い話との格闘
第三章 一生のバイブルとの出合い
第四章 途中から参加するドラマ
第五章 永久凍土と間欠泉
第六章 拝啓、グエン・バン・リン書記長殿
第二部 教師として
第一章 M物産への出張講義
第二章 22の不幸を笑わない(今日のブログで紹介)
第三章 再びヘンな高校生の登場
第四章 レニングラードからペテルブルクへ
第三部 再び教師として
第一章 突然の閉校
第二章 最後の講師として
エピローグ:他のやり方は知らない
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