ロシア縦断紀行(再)10
第10課では、時間の長さを表す[名詞の対格]の使い方を学びます。
Какое-то время Львов был частью Австрии.
ある時期、リヴィウはオーストリアの一部だった。
Какое-то время は主格と同じ形をしていますが、対格です。
名詞の対格で(前置詞無しで)一定の時間の長さを表します。
例文で確認しましょう。
Она всю ночь читала детекти́в. 彼女は一晩中推理小説を読んでいた。
Во льво́ве и около него три́дцать лет жил сын Мо́царта. リヴィウとその周辺にはモーツァルトの息子が30年間住んでいた。
それ以外の例文を下記のNHK出版の参考書『これならわかるロシア語文法』で拾ってみましょう。
Я жил в Москве два года. 私はモスクワに2年間住んでいました。
Он сидел там пять часов. 彼はそこに5時間座っていた。
Подождите одну минуту. 1分間(ちょっと)待ってください。
Я не спал всю ночь. 私は一晩中眠れなかった。
Она работала целый день. 彼女は一日中働いていた。
これとよく似ているですが、時間の長さを表す別の用法もあります。
それは、[за+対格]で、完了体動詞とともに用いて、完了する時間の長さを表します。
За сколько времени она приготовила обед? 彼女はどのくらいの時間で昼食を作ってしまったのか?
За десять минут. 10分間です。
単に時間が長いのであれば、долго という単語も使えます。
Как долго вы жили там? あなたはあそこにどれくらいの間住んだのですか?
долго「長い間」 、 давно「長い間」 の違いについて
долгоは単に時間が長いことを示すが、давноは行為が現在まで続いていることを示す。
Я вчера долго работал. 私は昨日長時間働いた。
Я здесь давно работаю. 私はここで長いこと働いている。
« ロシア縦断紀行(再)9 | トップページ | ロシア縦断紀行(再)11 »
「ロシア縦断紀行(再)」カテゴリの記事
- ロシア縦断紀行(再)48(2019.09.27)
- ロシア縦断紀行(再)47(2019.09.26)
- ロシア縦断紀行(再)46(2019.09.20)
- ロシア縦断紀行(再)45(2019.09.19)
- ロシア縦断紀行(再)44(2019.09.13)
コメント