ロシア縦断紀行(再)13
この第13課でも、ロシア語の勉強と同時に、
最近のモスクワの情報みたいなものを知ることができるのが良いです。
ただ、今回は再放送なのでちょっと鮮度が落ちるのは残念ですが・・・。
そんなこともあるので、
できればずっと新作をお願いしたいとも思いますが、学習者の少なさから考えて少し無理な相談かな?
モスクワに「ユダヤ博物館」なるものができているのですね。
もう少し正確に言うと、「ユダヤ博物館と寛容センター」
« Евре́йский музе́й и центр толера́нтности » — но́вая достопримеча́тельность Москвы́.
「ユダヤ博物館と寛容センター」はモスクワの新しい名所だ。
ここには非常に長い単語が出ています。
достопримеча́тельность
「観光名所」といった意味で、案外よく使用される単語ですね。
もうひとつ、長い単語の例を紹介してくれています。
человеконенави́стничество
「人間嫌い」という意味です。
これは初めてでした。
これからもこの単語に出会う機会はあるのでしょうか?
человеконенави́стничество
(チェラベカニナヴィースニッチェストヴァ)
10回か20回ぐらい声に出してみないことには覚えられません(笑)。
古来からあるロシア語独自の単語だけでなく、この課では英語からの借用語も多く出てきます。
例えば、толера́нтность(タレラントノスチ) もそうでしょう。
толера́нтность ← tolerance 寛容
この他、本文に出てくる以下の単語も英語からの借用語ですね。
компью́тер ← computer コンピューター
аудиовизуа́льный ← audiovisual オーディオヴィジュアル
форма́т ← format フォーマット
четы́ре-дэ ← 4D(フォーディー)
центр ← center センター
религио́н ← religion 宗教
кинотеа́тр ← theater 映画館・劇場
техноло́гия ← technology 技術
диа́спора ← diaspora ディアスポラ
экску́рсия ← excursion 見学・観光
эффе́кт ← effect 効果
コンピュータや科学技術関係が多いですが、
それ以外にもいろいろあるようですね。
ただ、アクセントの位置が微妙に変わっている単語が散見されますが。
こんな傾向がどんどん進むと、
ロシア語の独自性といったものが浸食されてきそうな気もしますが・・・・。
この課では、文法的には目新しいものは出てきません。ただ、重要な動詞の使い方に注目です。
познако́миться с + 造格 ~について知る。
造格部分が人だったら「知り合いになる」という意味になるし、
人以外のモノだったら、本当に「知る」という意味になります。
(例文)
Очень прия́тно с ва́ми познако́миться. お知り合いになれてうれしいです。
Дава́йте познако́мимся. お近づきになりましょう。
В э́том музе́е мо́жно познако́миться с исто́рией Москвы. この博物館では、モスクワの歴史について知ることができる。
сопровожда́ться + 造格 ~を伴う。
Фильм сопровожда́лся бры́згами воды́, движе́ниями кре́сла. 映画は水しぶきや椅子の動きを伴っていた。
モスクワのユダヤ博物館でも、日本の遊園地にあるような座席に仕掛けのある場所で映画を上映しているようですね。
✨
この二つの造格要求の単語、とてもロシア語的だと思います。
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