日本人とロシア人との初めての出会い
日本人とロシア人の初めての出会いはいつだったのでしょう?
奇しくも、最近読んだ2冊の本で確認できました。
その二冊の内容を先にまとめてみると、次のようになります。
1696年 大阪出身の商人、伝兵衛(デンベイ)の乗った船がカムチャッカ半島南岸に漂流、難破。現地民の捕虜となる。
1697年 伝兵衛(デンベイ)、ロシア遠征隊を率いたウラジーミル・アトラソフに保護される。
1701年末 伝兵衛(デンベイ)、モスクワに送られる。
1702年1月 伝兵衛(デンベイ)、ピョートル大帝に謁見。
1705年、ピョートル大帝の勅令でロシア初の日本語学校が設立される。伝兵衛(デンベイ)は日本語教師に。
その後、伝兵衛(デンベイ)は日本への帰国を望むも、許されず、ロシア正教に改宗させられ、ロシアの地で没する。
伝兵衛(デンベイ)については、その名前は何度か聞いたことがあったのですが、詳しいことは知りませんでした。
ピョートル大帝に会っていた日本人がいたんですね。
伝兵衛(デンベイ)は ロシア初の日本語教師、
そして、日本人初のロシア正教徒でもあったんですね。
このことが
書かれている2冊の本を紹介します。
まずは、最近読んでいる『日本人が知りたいロシア人の当たり前』の104ページです。
もう一冊は、『NHKラジオ講座テキスト2020年2月号 』の29ページです。
たまたまこの二冊に、伝兵衛(デンベイ)のことが記されていました。
今から320年ほど前、日本人とロシア人がはじめて出会い、付き合いが始まったようですね。
日露交流の歴史の始まりです。
実は、私は今、二人の在日ロシア人から別々にグループ学習と個人レッスンを受けているところです。
どちらも月に2回程度なんですけど、生のロシア語の音を聞けて、新しい発見の連続です。
私もささやかながらこれからもロシア人との交流を続けていきたいと思ってます。
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こんにちは。ロシア語学習を始めた頃動画で、伝兵衛のこと知りました。金田一京助氏のお孫さんの真澄さんがテレビ講座で紹介してたのを、本当に偶々見たときです。同時に、金田一真澄氏がロシア語の先生をされてることも初めて知りました。昔の人の辞書編纂などは、感動的です。
投稿: ochaya | 2020年2月 3日 (月) 07時24分
ochayaさん、そんなこともあったんですね。
全く知りませんでした。
私はロシア語から全く離れていた時期がかなり長いんです。
最近、それを取り戻すかのように、ちょっとはまってる感じです。
投稿: ハシム | 2020年2月 3日 (月) 21時14分