仲間外れになるという脅し
今日のNHKラジオ講座応用編に気になる記事が載っていました。
今月のラジオ講座では、
1960年代に東京に駐在したソ連共産党機関紙「プラウダ」特派員オフチンニコフさんの文章を読んでいます。
そのなかで現在でも通用するような日本人論が展開されています。
今日のキーワード
угроза отчуждения 仲間外れになるという脅し
отчуждение 疎外、疎遠
この単語は
чужой 他人の、自分のでない
と関係あるような気がする単語ですね。
気のせいかな?
ともかく、初めて出会う単語でした。
そして、
「仲間外れになるという脅し」という訳し方も、さすがですね。
こなれてますね。
私のような素人なら、
「疎外感の脅し」とか、よく意味の分からない訳し方になりそうです。
本文にはこうあります。
Воспитание японского ребёнка начинается с приёма, который можно было бы назвать угрозой отчуждения.
日本人の子どものしつけは、仲間外れになるという脅しとでも呼べそうなやり方から始まる。
続いて、
«Если ты будешь вести себя неподобающим образом, все станут над тобой смеяться, все отвернутся от тебя» — вот типичный пример родительских поучений.
「もしお前が行儀良くしないと、みんなから笑われるし、だれもお前とは遊んでくれないよ。」これが両親のお説教の典型的な例だ。
(参考文献)ラジオ講座応用編「黒岩幸子先生 朗読に挑戦 第37課」2021年2月号p.103
残念ながら、
いじめとか仲間外れとか言った問題は、1960年代も現在もそれほど変わっていないようですね。
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