ロシア語の正体不明の単語
ロシア語には、「いったいどんな~なのか?」という慣用句があります。
Что это за ~?
ここで使われている за は正体不明だということです。
за は普通は前置詞としてよく出てきます。
ただ、前置詞は名詞の主格形とは結び付かないというルールがあります。
ところが、
以下の例文では за のあとに主格形が来ています。
Что это за птица?
あれはいったいどんな鳥なの?
したがって、この場合の за は前置詞ではないということになるようです。
Что это за ~? は慣用句としてひとまとまりとして覚えるしかないようです。
上記のことについては、
NHKラジオ講座11月号の入門編p.49に載っています。
こんな例文が載っています。
Что это за птица?
あれはいったいどんな鳥なの?
Это двуглавый орёл.
あれは双頭の鷲です。(双頭の鷲はロシアの国章で描かれている鷲)
ラジオ講座入門編にもときどき考えさせてくれる記事が載っています。
今回のテーマとは関係ありませんが、次の単語(淡水の)も初めて知りました。(11月号p.47)
Это озеро пресное, а то — солёное.
この湖は淡水湖だが、あちらは塩水湖だ。
пресный 塩分を含まない 辞書で調べると、「無味乾燥な」の意味もあり
солёный 塩分のある 辞書で調べると、「露骨な、わいせつな」の意味もあり
辞書で調べてみると、いろんな発見もあるので、入門編にも目を通しておいたほうがいいですね。
最近のコメント