接続詞 и と 不完了体・完了体
ロシア語ラジオ講座入門編第48課コラム欄にこんな記事がでてました。
(1月26日放送分です。)
この部分は放送では全く触れられていませんが、とっても重要なことです。
接続詞 и で 不完了体の動詞を二つ結ぶと、2つの動作が同時に起こっていること
接続詞 и で 完了体の動詞を二つ結ぶと、2つの動作が順番に起こっていることを表す。
例文
Иван отдыхал и смотрел телевизор. (不完了体動詞の連続)
イワンは休みながらテレビを見ていました。(同時)
Иван отдохнул и посмотрел телевизор.(完了体動詞の連続)
イワンは休んでからテレビを見た。(順番)
この入門編で学んだことはさっそく、応用編でも出てきます。
たとえば、応用編28課のミハイル・ゾーシチェンコ「いちばん大事なこと(4)」
Собака начала лаять и бросаться на Андрюшу.
犬がアンドリューシャに吠えながら飛びかかりはじめました。
лаять も бросаться も不完了体動詞なので、
「吠える」のと「飛び掛かる」のが同時に行われることになるんですね。
たとえば、応用編第31課のミハイル・ゾーシチェンコ「いちばん大事なこと(7)」
Мальчик немного поплавал в реке и вернулся домой.
少年はしばらく泳いで家に帰りました。
поплавал も вернулся も完了体なので、起こったことの順番を表すんですね。
「しばらく泳いだ」その後「帰った」ことになるんですね。
ラジオ講座テキストは入門編も応用編も隅々まで読むことが大切ですね。
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