トルストイの思想(4)
トルストイは子ども時代を二度と戻らない幸せな時代と呼んでいます。
Счастливая, счастливая, невозвратимая пора детства! Как не любить, не лелеять воспоминаний о ней? Воспоминания эти освежают, возвышают мою душу и служат для меня источником лучших наслаждений.
幸せな、幸せな、二度と戻らぬ幼年時代の時期!その思い出をどうして愛さずに、大切にせずにいられようか?その思い出は私の心を新鮮にし、高めてくれ、私にとってさらなる喜びの源泉になってくれるのだ。
【語句】
Как не+動詞不定形 どうして「не+動詞」ということがあるだろうか?
Как не любить どうして愛さないということがあるだろうか? 「もちろん愛するよ」ということ
Как не лелеять どうして大切にしないということがあるだろうか? 「もちろん大切にするよ」
これと同じ構文が次の課p.104でも出てきます。
Как не знать? どうして知らないということがあるだろうか? 「もちろん知ってるよ」
невозвратимый 二度と戻らない
лелеять かわいがる、大切にする
(NHKロシア語テキスト2月号p.103~104をもとにしました。)
自分自身を振り返ってみても、野山や海辺で遊んだことが懐かしく感じられます。
今でも山や海の光景が目に浮かんできます。
ところが、最近は山遊びをする子どももいなくなり、海は遊泳禁止になってます。
ゲーム漬けになってる子どももいるみたいだし、
これからの子どもにとっての良い思い出とは何になるんでしょうかね?
さらに、子どもの虐待なども報道されてますが、
そんな子供にとっては、「幸せな幸せな子ども時代」なんてありえないわけで、
なんだかいろんな意味で日本は大変なことになるんじゃないかとちょっと不安です。
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