古い時代のロシア語学習書
久しぶりに、懐かしい本を手に取ってみました。
1976年発行の本です。
その名は
『テーブル式ロシヤ語便覧』評論社
著者は和久利誓一さんです。
ロシア語じゃなく、
ロシヤ語となっているのも
時代を感じさせてくれます。
目を通してみると、
例文がさらに時代を感じさせてくれます。
Империалисты грозят миру войной.
帝国主義者たちが世界に戦争の脅威を与えている。
(p.240)
убеждаться / убедиться в преимушествах социалистического строя.
社会主義体制の優位性を確信する
(p.248)
руководить рабочим движением
労働運動を指導する
(p.247)
いずれも、106課の「動詞の要求」のところで出てくる例文の一部です。
これがおよそ50年前のロシア語学習書なんです。
それを今も持ってる私って、ある意味、すごい!(笑)
「帝国主義者たち」の代わりにロシアが脅威となってますね。
「社会主義体制の優位性」・・・今やなんのことやらわからない人が多いでしょうね。
ソ連型社会主義そのものがありませんから、想像すらできないでしょうね。
「労働運動」なるものもほぼなくなり、首相が賃上げを唱えるような状況ですね。
いやはや、ロシアとロシア語をめぐる状況は激変しました。
50年前にノスタルジーを感じながら、
暇を見つけてこの本を読み返していこうと思ってます。
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