青年期の空海と四国 ~歴史講座に参加
徳島城博物館「徳島歴史講座」に行ってきました。
12月17日(日)13:30~15:00
今回の講師は愛媛県歴史文化博物館の専門学芸員 大本敬久さんです。
青年期の空海の著作、『聾瞽指帰(ろうこしいき)』、
その改訂版の『三教指帰(さんごうしいき)』を中心に
わかりやすく説明をしてくれました。
空海生誕1250年を記念しての講座の第一回目です。
大本先生も四国遍路を世界遺産への登録を推進している一人のようです。
冒頭の発言で言っていました。
登録を目指すなら、
史実と伝承を区別していくことが大切だと述べておられました。
鳴門教育大学の大石先生は、遍路の持つ「救済」という独自性に着目して世界遺産登録運動を進めていましたが、
大本先生は「史実と伝承の区別」から取り組んでいるようです。
さまざまな観点から四国遍路の世界遺産登録運動が進められているようです。
空海(774年~835年)は阿波の太龍寺や土佐の室戸で修行したことは歴史的事実のようです。
ただ、大学をやめて、山岳修行に入ったり、
その生涯に空白期間があるなど
まだまだ分かっていないことも多いとか。
大学を出て官僚になることを期待されていた空海でしたが、
ドロップアウトし、山岳修行にはいるなど彼の青年期には謎の部分も多いようです。
90分間の講義でしたが、興味深かったです。
歩き遍路へのモチベーションを高めるためにこういった講義に参加しています。
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