弘法大師信仰と四国遍路 ~ 徳島県内最古の遍路日記を読む
徳島城博物館「徳島歴史講座」第二回目に行ってきました。
12月23日(土)13:30~15:00
今回の講師は徳島城博物館学芸員 岡本佑弥さんです。
四国遍路はいつから始まったか?
88か所は誰がどのように決めたのか?
こういった素朴な疑問に答えてくれるお話でした。
結論から言えば、
古代・中世においては宗教者の修行としての「辺路(へじ)」
近世においては庶民の巡礼としての「遍路」
となったということ
しかし、
いつ、誰が、88か所を定めたか、その順番をどのように決めたかについては
今でもよくわかっていません。
これは四国遍路史上最大のミステリー
しかし、江戸時代には88か所巡りは庶民の間で行われ、
日記にも残されるようになったのは歴史的事実です。
徳島県で最古の遍路日記は
1754年に書かれた「四国辺路道中覚(おぼえ)」というもので、
(これは、今年発見され、地元新聞で大々的に報道されました。)
板野郡の庄屋、吉田家によって書かれたもの。
メモ
記念すべき年のいくつか
今年は空海生誕1250年ということでしたが、
最近いくつかの記念の年がありました。
2023年 空海生誕1250年 ← 774年 空海生誕
2020年 弘法大師 賜号1100年 ← 921年 醍醐天皇から「弘法大師」号を賜る
2014年 四国霊場開創1200年 ← 815年 空海42歳の時に四国霊場開創(伝承)
遍路日記は200年も300年も前から多くの人が残しているようです。
いまでは、blogでも多く見かけます。
やはり、非日常の旅行記は残しておきたいものですね。
その気持ち、わかります。
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