三連休、東京に行ってきました。
渋谷のシアター・イメージフォーラムという小さな映画館で上映されている映画を見てきました。
バビ・ヤールという映画です。
「バビ・ヤール」はウクライナのキエフ近郊の窪地の名前です。
ここで1941年9月、ユダヤ人大虐殺が行われました。
たった2日間で3万人以上のユダヤ人が虐殺されました。
そのドキュメンタリー映画です。
映画の冒頭、砲撃音が聞こえたときは、
これは1941年なのか、2022年なのか、わからないような不思議な感覚でした。
1941年6月22日の独ソ戦の始まりだったのですが、
2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻
を連想させるシーンでした。
映画前半ではドイツ軍のウクライナ西部占領の場面が映し出され、
ウクライナ人は大歓迎でドイツ軍を迎えます。
ドイツ軍が侵入し、ソ連軍がウクライナから撤退するときにキエフの町の一部が爆破され、
これがユダヤ人のせいだとドイツが認定します。
ユダヤ人は一か所(バビ・ヤール)に集められ、銃殺されることになります。
これには多くのウクライナ人の協力もあったようです。
映画後半ではソ連軍がウクライナ西部を奪い返します。
このときにはウクライナ人は、手のひらを変えて、ソ連のスターリン賛美となります。
キエフやウクライナ西部のリボフなどは、このように、ドイツとソ連の間で行ったり来たりです。
戦後、裁判が行われ、ドイツ軍兵士が絞首刑となります。
その実際の刑執行シーンもはっきりと映し出されます。
心臓の弱い方にとっては見るのは厳しいシーンです。
刑執行の瞬間、痙攣して身体がピクピクするシーンまであります。
バビ・ヤールは、1952年の決定で、産業廃棄物の捨て場所になってしまいます。
まるで隠しておこうといった感じです。
ソ連にとってもなにか隠したいことでもあったのでしょうかね?
以上があらすじですが、
戦争はほんとに無残なものです。
殺したり、殺されたり、
被害者になったり、加害者になったり、
そうせざるを得ないのは指導者が決めたことですが、
やはり、そういう指導者を選んだり、承認してしまったりしているので、責任は免れないのかもしれません。
圧倒的な暴力の無慈悲さにやられました。
現在進行中のロシアによるウクライナ侵攻・・・・早く収まってくれ!と願うだけです。

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